女の専売特許とは

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どくどくという心臓の音と共に、苦い記憶が心の奥からチカチカと点滅信号を送ってくる。 「えっ、あっ…、先輩だってすっごく綺麗じゃないですか、ホントに…」 おろおろしながら一生懸命取り繕おうとする私を見る先輩は……ちょっと意地悪そうな顔で笑った。 「ぷっ!冗談よー春妃ちゃんってほんと素直だよね」 「も……もー!やめてくださいよ、めっちゃドキドキしたじゃないですか!」 「どうぞー、こちらです!」 店員さんが、更衣室のカーテンを開けてくれた。
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