女の専売特許とは

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靴を履き直してレジに向かうと、間宮もくっついてきた。 「それ買うの?」 私の手の中を指差して聞いてくる。 「うん。気に入ったし」 「買ってやるよ」 「は?ちょっと!」 同時に手の中からふわりと消えたワンピース。 間宮はそれを、レジ台に乗せた。 「いいよ、自分で買うから」 「わー!やっぱり美人さんにはかっこいい人がくっついてくるもんなんですねぇ!」 さっきの賑やかな販売員が大きな声で対応してくれて。 試着したものではなく、新しいものを用意してくれたので嬉しいのだけども。
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