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ありがたい助け舟に私はコクコクと頷きながら、話を合わせる。
「そうなんです!お話してる間、少し離れて待っててもらってもいいですか?」
そう尋ねると、矢野さんは意外にも首を左右に振った。
「いや、彼女、同じ受付の子だよな。一緒に聞いてもらった方が良いかもしれない」
そう言って、「とりあえず、何か頼もうか」とメニューを差し出した。
私と原口さんは、顔を見合わせて首を傾げながら、差し出されたメニューを受け取る。
ハンバーグやエビフライなど、洋食プレートのメニューが並ぶ。
種類はそれほど多くはないが、どれも美味しそうだった。
「ここのハンバーグがさやかのお気に入りでさ。デミグラスソースが秀逸なの、とか。グルメ番組みたいなこと言ってたよ」
そう言った矢野さんの苦笑いには、優しさが含まれてあったかくて、ああ、ほんとに相田先輩が好きなんだなぁと、再認識させられた。
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