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「めちゃめちゃ起きてるってなんやねん。」
ふたりは一瞬顔を見合わせ、またお互い目をそらし、静かに笑った。
このまま翔平と話してたらもっと眠れなくなるだろうな。
だって…
翔平と話している自分を楽しんでるから。
高校に入ってちゃんと話が出来た最初の相手が翔平だった。
きっと、これが他のやつだったら何とも思わないだろう。
けど、翔平とだったら…。
それはたぶん、翔平が周りのやつとは違うから。
普通に話ができるだけで楽しいと思わせてくれる人に初めて出会った。
ありがたい存在なのかなんなのかはわからないけど、とりあえず出会えて良かったような気がした。
そして、今ならずっと心に引っかかってた翔平への疑問が取れるかもしれない、そう思った。
そして、佑志は口を開いた。
「なぁ、翔平」
「んぁ?」
「お前ってさぁ…」
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