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その笑顔に佑志もひきつりながらも笑い、
「なーんだ、そーゆーことかー」と軽く流したのだが、またすぐに
「てゆーかまず、なんで働く人いないんだよ?お前ん家。もしかして…親…いないとか?」
言うかどうか迷ったがそう尋ねた。
ほんとにいなかったらどうしようと思い始め、固唾を飲んで翔平の返事を待った。
「おるっちゃーおる、おらんっちゃーおらん」
「いやいや、全く訳わかんねぇよ」
「父さんだけおるってことやん。」
「いやいや、分かるかよそんなの」とツッコもうと思った佑志だったが、ギリギリのところで何とか飲み込み、「そうか。」と答えた。
悪い予想が当たってしまった…
酷いことを聞いてしまったことを後悔した。
かといって、謝ったりするのも嫌な性分だし、謝るとかえって嫌な空気が流れそうで、佑志は次の話題を探した。
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