背伸びー2

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「ああ……彼女を送りがてら帰るよ。」 部長の視線の先にはさっきの藤森先輩。 ……と、室井さん。 室井さんと藤森先輩を送るってこと? ダメ!! 「あ、あの、藤森先輩は室井さんがいれば大丈夫じゃないですか?…ほら、だいぶ酔いも醒めてきてるみたいだし…。」 実際、藤森先輩の足元はしっかりしてきているようだった。 ただし……そばにいる室井さんの言うことを何も聞いてないし、何だかメチャクチャなことを言っている。 「…あれじゃあ、室井君一人じゃ大変だろう。」 部長は鼻からため息をもらしたけれど、 呆れているわけでもなく、 めんどくさそうでもなかった。 私は藤森先輩と室井さんをもう一度見つめた。 そうだけど……。 …嫌だよ。
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