年下の男

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「ここでいいですか?」 「うん。」 彼女の見上げる先に段ボール箱を乗せて、奥まで押し込んだ。 「すごーい。」 彼女が俺を見上げながら言った。 「何が?」 「だって、そんなとこまで届くんだもん。」 「身長、ありますから。」 「うらやましい。越石君の視界ってどうなってるの?」 「どうって……。」 少し考えたが説明のしようがない。 それを言うなら俺も高遠さんの視界がどうなってるのか聞いてみたい。 きっと見えてる位置が全然違うんだろう。 「あ。そうだ。」 そこで彼女は何かを思いついたように、奥へ移動した。
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