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わずかな時間でもあんな風に彼女と過ごせたことを誰かに自慢でもしたくなった。
俺ってのはそういうところが本当に子どもだとは思うんだけど。
そうだ。
特に俺と同じように彼女に憧れを抱いている同期の奴らに話してやりたかった。
そうは思ったものの、当然、
ことの直後でそんな奴らに会ってそんな話題になるようなことはなく、俺はそのまま営業部に戻ることになった。
営業部のドアを抜けると、今までの高揚感にも似た浮かれた気持ちが一気にしぼむ。
入り口から例の教育係、成瀬さんと目が合ってしまい、彼は俺がデスクに着くまで俺の動きを目で追っていた。
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