年下の男

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「どうしたんですか?」 彼女の行動が読めずに俺はその場で聞いた。 「ふふ。いいこと思いついちゃった。」 彼女はなんだか楽しげに返事をすると 俺の前に脚立を持ってきた。 「な、何するんすか?」 「越石君はそこで立ってて。」 そう言って彼女は脚立に足を掛けた。 一段… 二段… 幅の広めの脚立。 彼女はそこで足を止めた。 「わ、すごい!」 脚立に乗った彼女は周りとくるくると見回した。 「越石君て、こんな高いところから見てるんだ。すごい。何でも見下ろせちゃう。床が遠いね。」 彼女はうれしそうだった。 「いいなあ。」 彼女が俺の方を向く。 視線が… 正面でぶつかった。
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