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「このタコのからあげ、おいしいよ」
私がアツアツの唐揚げを口にしながら言うと、越石くんも唐揚げに箸を伸ばしてそれを口に放り込んだ。
「ホントだ」
越石くんは二つ目を口にしながら私に言う。
「その人は…年上だったんですか?」
「…うん。5つくらい…年上」
「そんなに?」
「そんなにってそれほどじゃないでしょ」
「女の人って…やっぱり年上がいいものなんすか?」
私の理想のタイプは年上の男性だ。
頼りがいがあって、私を引っ張てくれるような人がいい。
年下の男の人にそんな人はいないだろうと、私は勝手に決めつけていた。
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