笑顔

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私のタイプは年上だけど、今は私の好(コノ)みなんてどうでもいい。 越石くんを元気づけて、応援しなければならない。 「…人それぞれだよ。てか、そんなの関係ないでしょ」 「そうかなぁ。年下がいいなんて言う人、聞いたことないですよ」 「そんなの越石くんの狭い世界で考えてるからでしょ? 年齢で恋愛相手を選ぶなら、最初に出会って年齢聞かなきゃなんないじゃん『おいくつですか?』なんて」 「それは…屁理屈ですよ…」 私はそう言われて彼を睨む。 「だったら、越石くんは室井さんを年齢で好きになったの? 室井さんが年下だったりしたら、好きにならなかった?」 「そ、そんなことないですよ!」 彼はムキになって答えた。 「……でしょ?」
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