夏の入り口

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だけど、俺の中ではまだまだ不安が残っていた。 プレゼンでは成瀬さんの言葉に合わせて俺が画像を操作することになっている。 何度もシュミレーションはしているが、タイミングが合わない箇所もあった。 それが、わずかにでもマイナスイメージにつながることは許されない。 俺は会議室のセッティングが終わる頃には 再び表情が硬くなり始めていた。 …そんな時 ふと、高遠さんに会いに行こうと思い立ったのだった。 俺はあの時、 事務所に入って高遠さんを見つけると、無意識に肩の力を抜いたんだ。 …ホッとした…っていうのが本音かもしれない。
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