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明日…
『頑張って』って…
…言えなかった。
彼女と同じ言葉を
言うことが出来なかった。
彼の中にある『頑張って』を
変なもので覆いたくなかった。
彼が欲しいのは
彼女からの言葉。
ものわかりのいい年上女を装ってみるけれど
結構、辛い。
部長を想っていた時には、大人の部長を前に、駄々をこねる子供にもなれたけど
越石くんの前ではそうもいかない。
年上の女のみっともないところなど見せたくない。
彼の前では素直にもなれるけど
そうもいかない場合もあるんだと知った。
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