お目付け役

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彼からもらったうれしい言葉なのに 私は目を伏せた。 恥ずかしかった。 でも、うれしかった。 他でもない、室井さんの前でそう言ってくれたことが。 「さ、定時後のことは了解。もうお昼休みも終わりね。午後も頑張らなきゃ」 私は少しだけわざとらしくその場を切り上げた。 彼の言葉にうれしくなって、 ドキドキして 定時後を待ち侘びてしまっていた私だったけれど、 定時後…… 思わぬ出来事が私を待っていたのだった。
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