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「越石くんがいない間に、私が進めてたから遅れたって言いたいんですか？」
彼女の言葉に頬が引きつるけれど、目だけは笑おうと努力して、極力明るく返事をした。
「……そんなこと言ってないし、思ってないよ。
越石くんがいない時でも進めて来られたのは前田さんのおかげだし。
遅れが出たのは進行ペースを管理出来なかった私のせいね。ごめんね」
私は謝ったけれど、当然彼女の機嫌は直らない。
「高遠さんのせいで遅れたなら、私たちが無理して進めることないですよね？
みんな忙しいんだし。
高遠さんは総務でいいですよね？
残業もほとんどないみたいだし」
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