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それからの時間は吉野を中心に話が進んだ。
高遠さんが俺たちに配慮して席を外したことも影響したのか、みんなが積極的に意見を交換した。
けれど、俺たちをそうさせたそれよりも大きな原因は、
高遠さんを傷付けてしまったかもしれないという思いだったのかもしれない。
高遠さんにちゃんとした報告をすることで、詫びたかったのかもしれない。
そして、その想いが一番強かったのは
話の中心にいた吉野だったと思う。
俺は委員長でありながら、吉野のリーダーシップぶりに少し感心していた。
そして、自分の不甲斐なさも感じていた。
あの時、高遠さんを引き止めることも出来ずに、彼女にあんな表情をさせてしまった自分に。
おれは自分のイスを数センチ前に動かし、みんなの話の輪の中にカラダを寄せた。
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