もう一人の年下

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「な、何言ってるの?近くで見たらそんなことないよ…」 『キレイ』 そんなことを言われたことがなくて… ただ肌のことを言われただけなのに、 慣れない私はものすごく過剰に反応してしまう。 「近くで見ましたもん、今」 「…な。年上をからかうとどうなるか…知ってるの?」 顔が熱い。 少し強気になった私に、吉野くんの態度は変わらなかった。 「どうなるんですか?」 彼は自分のことを強引だと言ったけど、 本当に…そんなところがあるみたい。 同じ年下なのに 越石くんと全然違う…。 「…どうって…」 言った私の方がなんだか劣勢だった。
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