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「…どうって…」
私はまた小さく呟いた。
「…お昼…おごってもらうから」
何も思いつかなくて、引っ込みもつかない私は支離滅裂なことを口にする。
吉野くんは吹き出した。
「高遠さんて、マジでかわいいね」
「か、かわ、かわいい?ほら、またからかって…」
「からかってるつもりはないけど、それならそうでいいです。お昼…一緒に食べる約束みたいなもんでしょ?」
「や、約束!?」
声が裏返りそうになる。
「違うんですか?」
「だって…食堂に行く時間なんてバラバラだし…」
「俺、いつも早く行くんで食堂で高遠さんのこと見かけますよ?待ってるから大丈夫です」
彼は笑った。
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