冷たくて熱い夏

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「越石君、おっはよう!」 俺のテンションとはかけ離れた明るい挨拶は副委員長の前田。 「…ああ、おはよう」 「…あれ?なんかテンション低ッ!委員長がそれじゃ、みんなのテンションも下がっちゃうよ」 「…悪い。別に低いつもりはないけど。暑いからさ…」 苦しい言い訳をしながら打ち合わせをする食堂に向かった。 今日は当日の会場となる食堂で話し合うことにしていた。 廊下を歩く間中、横で前田が夏休みの予定を聞いてきた気がしたけど、なんだか答えるのが億劫で、適当に聞き流していた。 食堂に入ると残り2人を除いて揃っていた。 その中にはもちろん高遠さんもいた。 その横には… 吉野。 二人は俺たちが着くとテーブルの上で書面を覗き込んでいた顔を同時に上げた。
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