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部長の一歩後ろに室井さんが立つ。
もともと、営業部でないのは部長と室井さんと藤森さん。
藤森さんは…別として、二人は遠慮しているのだろう。
けれど、二人は少し離れた位置から賑やかな様子をどこかうれしそうに見つめていた。
彼女が部長に声をかけ、部長が振り返って彼女と言葉を交わす。
『鬼の西島』…
彼にそんなあだ名が付いていることを…
忘れそうになった。
彼女と話す部長の表情は
社内では一度も見たことがないものだった。
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