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雨、雨、雨
視線ぶつかり
「電気が走った」
なんて、よくある比喩で
不明瞭な気持ちに立ちこめる暗雲
それでも真白な肌を重ねるたび
雪のはかなさに似た甘美
耳元でささやき
「零から壱にしよう」
なんて、よくある常套句
不信感だらけの濃霧立ちこめる
それでも愛しい人の胸の中
頬をやさしく伝う雫を想う
嬉しさのあまり
「霞んでしまって見えない」
なんて、言って拭った瞳(め)
不安ばかりの毎日に震える日々と
あなたに出会った縁に感謝
*。
雨が降ろうとも
雷鳴が轟こうとも
雪や霙、霰が降ろうとも
先の見えない靄や霧に包まれても
あなたと一緒なら生きていける
雨、雨、雨
ふたりに幸せが降り注ぐ。
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