二人だけの世界

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『ねぇ、暇だしさ。しりとりでもしない?』 「……何回目だっけ? しりとりするの」 『十回以上から数えるのやめたからわかんない』 「そうですか。っていうか、最近なんでテレパシーで話すんだよ。頭の中痛くなる からやめて」 「はいはい。わかりましたよーだ。それじゃあしりとりやろっか。私からね。リンゴ!!」 「ゴブリン」 「はい、終了~。最近、しりとりもつまんないね」 「ほかにやることもないしな。腹も減らないし、疲れないし、眠くないしほんと暇だな」 「暇だね~」 「もう100年か。世界が滅んでから」 「そうだねぇ。しかも、生き残ったの私たちだけだしね~」 「元は十年来の幼馴染だったのに、今じゃ百年来の幼馴染だしな。年も取らないし、寿命もない。色んな概念が壊れてもう何がなんだかわかんねーな」 『しかも色々ぶっ壊れてテレパシーとか、瞬間移動までできるしねぇ』 「だから、頭ん中に響くっつってんだろうが」
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