花に酔う獣【11】 side花

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法曹界で活躍するには、それプラス話術や交渉術に社交力、人を見る目の力も。 「自分より上の力量の人たちを目の当たりにして、ポキッと折れたか?」 スプーンを舐める若菜ちゃんに、苦笑いで返した。 「そんでさ。おかしなことが続いてるって、カレシさんに相談してるの」 「ううん。心配かけたくないし」 子供の頃から物が無くなることは、ちょいちょいあった。 それはあたしをいじめる男子の仕業だったり、その男子を好きな女子に逆恨みされて捨てられたり。 変質的なストーカーの仕業だったこともあった。 幼い頃から何度か連れ去られそうになったこともあり、その時に感じた粘つくような視線をこの頃感じる。
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