花に惑う獣【12】 side獣

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「僕の全てもミカだけのものだよ……くっ」 僕の全てを君にあげる。 君だけのために、今までもこれからも在りたい。 愛するひとの胎内で欲望を弾けさせ、互いにきつく抱き合って共に昇りつめた。 「あぁ、これでやっとゆーくんがミカだけのものになった」 「え?」 破裂しそうな心臓と荒い呼吸の音で、文香の呟きがよく聞き取れなかった。 「ううん。ゆーくんのこと愛してるって言ったの」 ふわりと微笑んで、汗で貼り付いた僕の前髪を指で撫でる。 「ね、もっとちょうだい?」 妖艶に嗤う彼女は、ゾクゾクとするほどの色気を醸し出している。 「あぁんっ、ソコ広げちゃヤだーーーぁあっ」 弛緩する身体をうつぶせにして腰を掴んで高く上げて、お尻の柔肉を両手で掴む。 悦びの涙を溢しながらひくつくそこを、硬度を保ったままの飢えた欲望で貫いた。
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