花に惑う獣【12】 side獣

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「はっ……また、達った?エロい身体……っ」 「言わないでっ、やっ、ぁっ、そこダメッ」 僕の動きに合わせて淫らにくねらせる腰を撫で、前に手を滑らせて揺れるまろみを掴み、頂をきつく捻る。 「ひぁ……んんっ」 「また先に達ったね?いけない子にはお仕置きだね」 「あぁんっ、ゆーくんごめんなさい。んっ、ぁっ、ミカ悪い子なの」 甘え声で振り返る彼女の濡れた瞳に、欲情の炎が灯る。 「ミカ……」 花の蜜に酔う蜂のように。囚われ溺れてゆくのは僕の方。 文香無しでは生きられない。 甘い呪縛に酔いしれる。 「じゃあお仕置きね」 花の香りに魅せられ獣が惑う。 狂おしいほどの愛を君に。 僕の全ては君のもの。 ~花に惑う獣~
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