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頼んでいた料理が来た。
「美味しそう!」
「うん」
「半分こしよ?」
「いいよ」
ステーキとハンバーグを半分こして食べる。
終始にこにこしてながら談笑した。
店から出る。
店の近くのベンチの後ろから、雪柳が可憐な花を咲かせているのを、街灯の灯りが優しく照らしている。
「雪柳だ。すごい綺麗……」
「うん、きれいだ」
時折吹く風が、雪柳の花を風花(かざばな)のように散らしていく。
幻影のように綺麗な光景だった。
……fin……
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