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駅から学校までの通学路に
いつもの光景がある。
私の前を歩く女子たちが
イヤミたっぷりの悪態をついていた。
「あー 佑二センパイ、またオンナ変わってる」
「ほんとだー。え、前の子って何週間だった?」
「2週間くらいじゃない?」
「今度もどうせ長続きしないよ」
「だねー」
「今度は何週間だと思う?」
「いや、何日でしょ。あはは」
私は沢田ルカ、高校3年生。
同じクラスの田辺佑二は
幼なじみで私の片思いの人。
佑二の隣にはいつもオンナがいる。
“学校一の遊び人”で学校内では
たぶん知らないコはいない。
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