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「またお茶でもどうかなーって」
「見ての通り、この子送ってくんで」
佑二が私の背中を押して前に進もうとして
優花さんが私に言った
「ねぇ彼女、ちょっと佑二くん貸してくれないかな」
「へ?」
「話があるんだー。お願い!」
「じゃ、ここでどうぞ。」
恐ろしく冷たい佑二が
優花さんの返事を待っている
「あ...私帰..」
「ルカ」
ここにいて って顔してる。
そんな言葉のないやりとりに
へぇ と面白がるように
私と佑二を見て言った。
「そっかぁ コウコウセーしてんだねー
若いなー カワイイね!」
なんか...こんな人だったっけ?
もっと清楚で聡明で...って
私は話に聞いてただけだから
勝手にイメージしてたんだけど。
「佑二くん、連絡先変えたでしょ?
教えてくれないかな?でないと
ストーカーになっちゃうかもー」
「は?なんで?この間話しましたよね」
「...諦められなかったって言ったら?」
「ー今更です。もう僕には大事な人がいるので」
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