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「ルカ」
「...」
「ルーカ」
ペシッと丸めたノートでたたかれて
やっと気がついた。
「あ、佑二?なに?」
「何って、特進始まるよ?」
見回すと違うクラスの子が
教室に入ってきていた。
そうだ、次の授業は特進クラスは別だった。
「ごっごめん ありがと!」
「先行くぞ」
急いで教室を出て佑二の背中を追いかけた。
3年になると、進路によって
同じクラス内でも、
選択科目でカリキュラムが
変わってくる。
私はまだちゃんと決めてないんだけど
先生の進めで特進クラスを専攻していた。
佑二も特進だけど…
どうするんだろうなぁ…
もうすぐ1学期も終わりなのに
何やってんだろ
受験生でしょ!コラ!私!
もう一度、
もう一度だけ、
話してみようか...
もうこの気持ちが
どうしようもなくて
苦しくなっていた。
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