私じゃダメかな

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「... あはは、ありがとねー」 なんとかした返事さえも あっさり返ってくる。 「どういたしましてー」 そっかぁ そうなるんだ… 「佑二が好きだから、心配してるんだよ」 もうこうなったら何回だって言えそうだ。 「俺だってルカのこと心配してるぞ。 最近ボーっとしてるし」 佑二のせいなんだけどなぁ! 「私は大丈夫だよ。佑二はカノジョに 振られないように、頑張んないとね!」 なんかヤケになってきた。 「だなー。 実はまだ、手もつないでない」 「え!うそっ!?」 急に佑二のテンションが下がった。 「...どうしていいかわかんねぇ」 「ええっ」 「驚き過ぎだろ」 「いや、驚くよね。遊び人の佑二くんが わからないなんて...どうした?記憶喪失?」 「ひでー」 ちょっと笑って切なそうに空を仰ぐ佑二を見て そんな顔をさせる山田さんが素直にうらやましいと思った。
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