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「山田さん、いる?」
...降りたくないけど
もう終点まですぐそこって感じだけど
やっぱりもう一度山田さんと話をしたくて
呼び出した。
相変わらす、透き通った目をしてる。
佑二が簡単に手を出せないのが
何となく分かる気がした。
「...佑二は本気にならないわよ」
「どんな手使ってるか知らないけれど、
あなたが傷つくだけだと思うの」
ごめんね。これが最後の悪あがきだから。
傷ついただろうと思いきや、
また想像の先を行く答えが返って来た。
「先輩に、元通りになってほしいんですもん。
だから、そのためなら、
何でも力になりたいんです。」
ああ、真っ直ぐだ。
いい子だなぁ…
佑二にはもったいないよね。
目をつむって
スゥっと息を吸った。
目を開けるのと同時に
一気に気だるそうなため息に変えて、
カノジョを見て言った。
「なんか...どーでもよくなっちゃった」
「はぁっ?」
「...教えてあげる。」
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