2人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはよ」
「おお、おはようルカ」
教室に入って来た佑二に、
声をかけた。
...無意識なんだろうなぁ
好きな人が名前で読んでくれるのって
女子にはたまらないんだよ。
佑二が席につくなり、クラスの女子が
あちこちから話しかける。
その全部に、佑二が愛想良く返事を返していた。
これが、いつもの光景。
「ねぇ、さっき一緒だった子、カノジョ?」
これもいつものこと。
カノジョが変わると、私から話しかける。
「あー うん。昨日ね」
「そうなんだ。可愛い子じゃん」
「だろー? 亜衣子ちゃんって言うんだよ」
軽く返してくる佑二を見て、小さくため息をついた。
「また好きでもないのに、OKしたんだ?」
「いやいや、これからこれから。まずは付き合ってみないとね」
最初のコメントを投稿しよう!