二章

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俺は30代半ばの頃起業する。今では年商1000億以上は稼ぐ大企業にまで発展させた。 ある田舎の町で産まれ、母子家庭で育った。町の過疎化も原因で職を転々とする母の稼ぎでは最低限の生活が精一杯だった。いわゆる貧乏だ。 文字通り吹けば飛ぶような家に住み、周りからは罵倒される幼少期も過ごした。 まだ中学生だった弟と母を支えるため、高校に進学すると、学校以外の時間はほぼアルバイトに費やした。 幸いにも体が丈夫な母と俺の稼ぎで僅かだがこれまでよりは豊かな生活を送れるようになったが、それでも生活が苦しい事には変わりは無かった。
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