5章おまけ

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『・・・お前、いい加減にしろ。今何時だと思ってやがる』 何度目かのコールのあと、超絶不機嫌な声での第一声がそれだ。知ったことかと、修也はふんと鼻を鳴らした。 「お前だけは一発殴る」 『・・・随分と物騒なセリフだな』 電話の向こうでスバルが苦笑する。 「どういうつもりで嵌めやがった」 昨日の昼間。コンビニから帰って来た修也に『今し方響から電話があった』そう告げたのはスバルだ。 『お前、響に連絡取ってなかったのか?』 『・・・ああ』 『不義理だって怒ってたぞ?今日の6時に駅前に来いとさ』 『・・・忙しい』 『ひなが1日ボーとしているだけだろうが。響も久しぶりに会いたいんだと思うぞ?相手くらいしてやれ』 『・・・他に電話なかったか?』 『ああ、ないぞ』 『・・・そうか』 『伝えたからな。ちゃんと行けよ』 スバルはそう言って念を押したのだ。 何が不義理だ。嘘吐いて嵌めやがって。剣呑な雰囲気を纏わり付かせ「どういうつもりだ」と昴に詰め寄った。 『どういうつもりも何も、サプライズ的なプレゼントのつもりだが?』 「はぁ?」 『お前、言ってただろ?小原に必死になって縋り付いて欲しいって。嫉妬されて詰られたいって』 昴のその言葉に修也は溜め息を吐き出した。
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