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お前に出来ないのなら、俺がやってやるよ。
敵も、この世界も、そしてお前だったものも全て・・・。
俺が消してやるよ。
「ッ・・・！！」
その言葉の直後、再び体の隅々まで行き渡る何かの存在を感じた。
それはあっという間にカイトを飲み込み、彼の意志や感情の全てを真っ黒に塗り潰していく。
それはカイトという人物を構成していた柱を粉々に破壊した。
それはカイトがカイトではない別の何かに変わった瞬間だった。
彼の中でバキンという何かが壊れたような音が響き渡った。
「ウオオオオオォォォォォ！！！！！」
淡い緑色の景色が揺らめく空間の中で、カイトは世界の果てまで響くかのような凄まじい咆哮を上げた。
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