EP63 破壊神降臨

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転移魔法によって出現させた黒い穴を消滅させ、境界への入口を閉じたシエルは地面にうずくまるルナに視線を向けていた。 「さ~て任務も終わった事だし、こっからはあたしの自由行動。という事で、今度はキミに相手して貰おうかな?ルナちゃん。まぁ彼ほどじゃないのかもしれないけど、それでもユウナを倒すだけの実力者なわけだし、キミにもそれなりに期待してるよ?」 ルナは自分の腹部に襲い掛かる激痛に耐えながら、声を絞り出すように口を開いた。 「あなたは、一体何がしたいの・・・?カイトを殺して、それでもまだ足りないって言うの・・・?それでもまだ戦いを求めるって言うの・・・?」 その言葉を聞いたシエルは自分の事を睨むルナの顔をしばらく見つめると、真顔のままこんな事を言い出した。 「欲望が満たされないってどんな気分か想像した事ある?」 自分の問いに対し、問いを投げ返してきたシエルの言動にルナの言葉が止まる。
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