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銃弾で弾き飛ばすにはこの剣は大きすぎるし、回避する為に射撃を一瞬でも中断すれば無数の氷柱の餌食となる。
通常であれば絶体絶命とも言えるこの状況だが、それでもやはりアベルにとってはピンチには値しない。
剣に狙われた方の自分を見殺しにして、もう一方の自分を生かせば良いだけなのだ。
本体が狙われたとしても、それをもう一方の自分と入れ替えればそれでこの状況は切り抜けられる。
むしろこの状況はアベルにとっては有利な状況と言える。
カイトが自ら武器を手放したからだ。
アベルの分身を始末する為に取った行動とはいえ、カイトは自らの攻撃の幅を狭めた。
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