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確かにあの実力ならばソロで戦場に出ているとしても納得だ。
カイトからの思わぬ提案にルナは笑顔を見せたが、内心ではやはり気が引ける思いだった。
自分とカイトでは実力に差があり過ぎるし、あまりにも不釣り合いだ。
絶対に自分がカイトの足を引っ張ってしまう。
そう思えてならなかった。
モジモジしているルナを見たカイトがこんな事を聞いてきた。
「ルナ、今のランクはどのくらい?」
「えっと、Cランク・・・です」
「なるほど。すると魔法使いとしてはまだ経験の浅い新人ってわけか」
「う、うん・・・」
正直、カイトの前で自分のランクの話をするのはもの凄く恥ずかしかった。
カイトが自分より遥かに格上で、高位のランクである事は間違いない。
魔法使いはその強さによってランク分けをされており、それを基準に上下関係をつけたがる者もいる。
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