プレッシャーとの戦い

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僕の名前は「若林 宏」、25歳の独身男で、東京都内のIT系企業に勤めるごく普通の会社員である。 僕は、高校生の頃にアーチェリーを始めた。 アーチェリーは、自分1人の世界で的に集中する競技で、的の真ん中に当たった時の快感がたまらない。 また、自分の体格や的中性を向上させるためのパーツを組み合わせて弓に取り付け、カスタマイズしたり調整したりして工夫しながら、自分だけのオリジナルの弓を作り上げるのもアーチェリーの楽しみの1つだ。 僕は、高校の頃はアーチェリー部、大学の頃はアーチェリー同好会に所属していて、高校と大学の頃は大会にも出場したが、全国大会に出場できるほどの実力は持っていなかった。 でも、僕はアーチェリーが楽しくて、大学を卒業して社会人になってからも、会社のアーチェリー部に所属してアーチェリーを続けていた。 僕の会社には、クラブ活動として運動部会というものがあって、強化部と一般部に分かれている。 強化部は、会社の顔ともなる部で、対外的に会社のPRや話題の提供を目的としている。 一般部は、会社内での良き社会人の育成や会社内での職場間のコミュニケーションの活性化を目的としている。 アーチェリー部は、一般部として活動を続けていたが、あることがきっかけで、会社内で急に注目を浴びる部になった。
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