第4話

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 理系にはこのテの極端な男がたまにいる。頭はすごくいいが恋愛や人付き合いにはオクテ。そう考えると祥子の警戒心は薄れ、違和感のあった甘々の言葉も、そのうちに気にならなくなった。 「君が好きでただ大好きで」 「世界に1人の素敵なあなた」 「精一杯の愛を送りたい」  ……こんな言葉を読むのが、いつしか祥子の楽しみになっていた。
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