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宇宙開発研究所に勤める研究者・祥子は、夫との仲がうまくいかず、WINDOWS98と名乗る謎の男とメール交換を始める。
WINDOWS98は祥子をメールで口説き、直接会おうとする。彼は最近増えているネットを使ったレイプ犯ではないか? そう疑った祥子は、彼の正体を突き止めようとし、夫の文男に協力を求める。
文男は、友人のITエンジニアにWINDOWS98のメールを解析してもらい、発信元を突き止めようとするが、メールには発信元を知る手がかりとなるヘッダ情報が記載されていない。メールからヘッダが消えることはありえない。祥子と文男は、メールサーバーを管理するプロバイダに、ヘッダが消えた原因の調査を依頼する。
祥子はWINDOWS98とデートの約束をし、実際に会ってみることにする。デートの待ち合わせ場所に向かう途中で、街に設置されているいろいろな電子機器が狂い、まるで祥子を追うような動作をするが、祥子は気づかない。
祥子はWINDOWS98の顔を見ることなく自動運転車に乗せられ、山奥に連れて行かれるが、結局WINDOWS98は現れない。
メールのヘッダが消えた原因を調査していたプロバイダは、祥子が受け取った問題のメールが衛星通信の途中から割り込んで来たものであることを確認する。
だが、理論的にそれは不可能だった。唯一の説明は、地球外生物が衛星通信に割り込んだと考えることだけだった。
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