2022人が本棚に入れています
本棚に追加
男三人に押さえつけられ、逃げる間もなくベッドにうつ伏せにされる。畠山が陽向に顔を近づけてきた。
「上城の奴、今夜、俺を呼びだしてるんだ。きっちり話をつけたいから、店がはけたあとのザイオンに来てくれって言いやがってさ。
多分、あんたのことなんだろう。行くつもりだったがやめることにするわ。その代わり、ここであんたをヤってやる。
そうすりゃあいつの悔しがる顔が見れるからな」
確かに、と男のひとりが笑いながら陽向の背中に片足をのりあげる。背骨を膝でごりっと擦られて、痛みに悲鳴が出た。
「……いっ」
「脱がせろ」
「や、やめっ……」
ベルトに手がかかる。恐ろしくなって暴れると、髪を掴まれ頬を叩かれた。
顔をベッドに押しつけられて、息ができなくなる。腕をひねりあげられて、痛くて呻き声がもれた。
「……やっ」
いくつもの手がのびてきて、身体を拘束され、ズボンが剥ぎ取られそうになる。
一体、なにをされるのかと考えるだけで怖気がきた。
怒らせても、ただ殴られる位だろうと想像していた陽向は、異様な展開に戦慄した。
「誰からヤる?」
野卑た笑いが背後から聞こえる。氷漬けされたように全身が震えだした。
「俺からヤらせろ。次がおまえだ」
「おっけぃ」
「ヤり終わったら、服、全部ひん剥いて、上城の店のまえに放りだしてやろうぜ」
「それいいな」
男らの笑い声が耳の奥で反響する。
畠山が手をのばして、服の上から陽向の股間を握ってきた。怖がって縮こまる場所を、手のひらで乱暴に揉みあげる。
「……っ、あ、……やっ」
拒否の言葉が食いしばった歯の間からもれた。けれどそれは男らを煽っただけのようだった。
畠山が陽向の耳元で、ねっとりと絡みつくように卑猥な文句を投げてくる。
「一晩中、ここで四人で可愛がってやるよ。酒もクスリもたっぷりあるしな。動画も取って素人モノで配信してやる。上城がそれを見てどんな顔するか、楽しみだな」
薄笑いとともに、陽向のものを無造作にいじってきた。嫌悪感で一杯になるが、逃げだす手立てがない。
――ああ、もうダメだ。
下着に手をかけられ、陽向は観念した。
ずりさげられて、皮膚が粟立つ。誰の手かわからないものが、内腿に這わされる――。
最初のコメントを投稿しよう!