第一章

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『妖精を消された人は毒を注射されて死んじゃうから気を付けてね。ここの場合では、青い妖精を持っていた人だけがこの階段を登れるようになります。じゃあ次のパターン』  倒れたぬいぐるみが起き上がり、倒れた衝撃で外れたコードをつなぎなおして再び勝負を始める。  二人の赤い少女が現れる。赤い少女はお互いが歩み寄り一つの光となり、再び少女の姿を形作る。額には「2」という数字が書かれていた。 『この場合は両方が生き残ることができるよ。二人とも階段を登れるようになります。そして……』  島三郎が指をパチンと鳴らすと、その上に大きなホログラムのディスプレイが現れた。上半分には「3:00:00」とおそらく制限時間を示す表示があり、その下には「赤:500 青:501 黄:500」と書かれている。 『これはずっとこの場に表示しておくね。下半分に書かれているのは、まだ戦っていない妖精の数。一度戦った人は、その結果に関係なく2度と戦えないから、さっさと2階に上がってきてください。じゃあ、ゲームスタート!!!!』  島三郎の言葉とともに、上半分の数字が「2:59:59」になって、1秒ごとに右の数字が減り続ける。  こうして、最初のデスゲームが幕を開けた。
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