転生? あ、これは夢かな?

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 俺はまどろみな眠りからうとうとと目を覚まし始めていた。  あれ、そういや寝た前の記憶がないぞ?  それに今は夜か朝かも分からない。  だが、俺はすぐに今が夜ではないのだと判断した。普通に訳を言えば明るいからだ。  じゃあここはどこだ?  自分の部屋でもないし確実に自分の家でもない。  しかも、眠たい目を擦ってみると花畑があった。   「花畑!?」  俺は意味も分からぬ事態に混乱の声をあげることしかできない。  今はそれぐらい前の記憶が薄いのだ。  まて、そういや俺は誰だっけ?  名前、名前、名前も思い出せない。あぁ、そうだ俺の名前は九重秀(ここのえしゅう)だ。今思い出した。  それから、俺は名前も思い出したと共に、それ以外の全てを思い出した。  まず、俺が高校生だって事。平々凡々の悪くもなければ良くもない、そして、可もなければ不可もない、そんな高校生だ。  なんとなく家族の構成も思い出してきた。  偉大でケチ臭い父に、時には優しく、時には厳しい母に、もう、死んでしまいそうなじいちゃん。  そして、出来の良い兄に、出来の良い姉、さら には今年一歳になる妹。  だいたい、すべての事を思い出した。  
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