大一生。出会い。

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あれから十五年後、中学の頃野球部だった坊主の友達は、まるであの頃その坊主頭をからかわれていた頃とは違い、その頭上にはふさふさの髪が生えていた。  そして、わたしははげていた。  時の流れとはなんと残酷か。    時を刻んでからわかるこの非情で非常事態。  あぁ、髪よ。あの頃の髪よ。何故友は帰ってきたのに私には帰ってきてくれないのか。    今も度々頭に目をやるたび私の心は酷く脆くなっていきます。
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