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そして、その日の定時後。
今日は運良く、残暑会の打ち合わせは予定していなかった。
お昼を抜いていたのでお腹が空いていた。
私は一時間ほどの残業をして席を立った。
帰り支度をして、エレベーターに乗り込み、会社の外に出たところで呼び止められる。
「高遠さん」
振り返る前からわかる顔。
…吉野君。
彼の顔を見て
私の顔は強張ったりなんかしなかった。
「…待っててくれたの…?仕事、大丈夫なの?」
「大丈夫。『休み明け』…だろ?」
私は彼に微笑んだ。
「吉野くん、一緒にご飯食べに行かない?」
私は彼を夕飯に誘った。
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