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「…体調、戻ってないの?」
吉野くんは私を心配そうに見つめた。
彼は敬語ではなかった。
けれど、私もそれに違和感を感じていなかった。
「…ううん。もう大丈夫。今日…お昼抜いちゃったから…お腹が空いてるだけなの」
「昼なし!?なんか忙しかったの?」
「…うん…ちょっと頼まれごと」
私は嘘にはならない範囲で答えた。
「じゃあ、なんかウマいものガッツリ食わなきゃ」
そう言った彼に私を小さく微笑んだ。
「…食べるよりも…今日は飲みたい」
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