決断

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吉野くんは目を丸くする。 当然だろう。 まだ、週が明けたばかりの月曜の夜なのだから。 「…飲みたいって…まだ、月曜だよ?」 「…だよね」 彼の言葉に笑顔で誤魔化したつもりだった。 「ごめん。飲まなくていいからご飯、ご飯。さ、どこにする? 私、ホントお腹空いちゃった」 結局、私たちが入ったのは小さな居酒屋。 吉野くんが「焼き鳥がウマいから」と飲みたいと言った私に気を利かせて選んでくれたお店だった。 私たちは隣り合ってカウンターに座った。 目の前では炭火で焼き鳥を焼いている。 炭火から立ち上る黒い煙が店内に充満してるけど、今日は何も気にならない。 匂いを気にするよりも…食い気だった。
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