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翌日には体調はすっかり良くなり、
私は何の予定もない連休を
実家で有意義に過ごしていた。
地元では帰省した友達との再会にはしゃぎ、気心知れた女友達との会話が弾んだ。
「雪菜は今、どんな人と付き合ってんの?」
そう聞かれて慌てて否定した。
「残念だけど、今は誰とも」
「え、ウソ!?」
彼女の反応が理解できなかった。
「…嘘って…どういうこと?」
「だって、雪菜すごくきれいになったし」
「…きれいに…なってる…?」
「うん、なってる、なってる。女は恋したら綺麗になるっていうけど、私は違うと思うなー。恋って言ったって、片想いじゃ意味がないし。女が綺麗になるのは…『恋されてるとき』よ」
「恋…されてるとき…?」
「そう、愛されてるって実感すると綺麗になれるんだと思うな」
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