247人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
酔っているカラダにこの階段は…
…キツイ。
私は息も絶え絶えに吉野くんが引く腕に頼って足を上げた。
吉野くんは私とは逆に何でもないように…
でも、私を気遣ってスローペースで階段を上がる。
「…うう…辛い。やっぱ歳かな…」
「…歳って…。高遠さん、それ、もう口癖になってるよ。何度言っても直らない」
その時、ちょうど部屋の前に辿り着いたので、私がドアの鍵を開ける。
私がドアノブに手を掛けてドアを開けようとすると、
吉野くんの手が伸びてきて、私よりも先にドアを開けて私を押し込むように中に入れ、彼もその後に続いた。
最初のコメントを投稿しよう!