決断

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酔っているカラダにこの階段は… …キツイ。 私は息も絶え絶えに吉野くんが引く腕に頼って足を上げた。 吉野くんは私とは逆に何でもないように… でも、私を気遣ってスローペースで階段を上がる。 「…うう…辛い。やっぱ歳かな…」 「…歳って…。高遠さん、それ、もう口癖になってるよ。何度言っても直らない」 その時、ちょうど部屋の前に辿り着いたので、私がドアの鍵を開ける。 私がドアノブに手を掛けてドアを開けようとすると、 吉野くんの手が伸びてきて、私よりも先にドアを開けて私を押し込むように中に入れ、彼もその後に続いた。
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